インプットが大事

たくさんの思想に触れたい。

気づけば9月。2020年も終盤に差し掛かりましたね。本当かよ。今年は、これまでに37冊の本を読み終えました。2019年は29冊だったので、現時点で昨年の自己記録更新です! 読みかけの本もあるので、2020年が終わる時には50冊に到達しているかもしれない。やったね! 読んだ本の記録を見返していると、アドラーも読んだし、今年は「考え方」についての本を多めに読んだなあと感じました。働き方や休み方に関する本をとても必要とした時期があって、その時に関連する実用書を読み漁っていたという側面もあるんですが、結果的にいろいろな思想に触れられてよかったと思います。リアルな生き方にとっても、創作をするという趣味にとっても。


インプットの大切さ~リアル~

(まじめな話をする)最近、『人は、なぜ他人を許せないのか?』という本を読みました。「自分は絶対正しい」「他人の言動が許せない」という感情はなぜ生まれるのか、なぜ人間は「正義中毒」になってしまうのか、という疑問の答えを解説する本です。新しい経験をしたり、ふだん読まない本を読んだりすることで、よく知らない物事に対する安易なカテゴライズ(「ああ、Aは〇〇だから」「Bって〇〇なんでしょ?」)をしないように脳を鍛えよう、というようなことが記載された章があるんですが、とても身につまされました。柔軟性を失わない年齢の重ね方をしたい、と切に思います。ついつい、最近の流行にはついていけないな……と思ってしまうこともあるんですが、流行には社会的・文化的な背景があるわけですよね。私はやっぱり「最近の若者は!」みたいな大人にはなりたくない。子どもの頃、おとなに決めつけで語られるのイヤだったなあ。いろんなものを色眼鏡なしで見られる精神性を身に着けたいです。色眼鏡を外してはじめて物事の本質が見えるってこともあるだろうし、めちゃくちゃむずかしいけど大事なことだなーと思いました。

インプットの大切さ~創作~

(欲望の話をする)私には、「自分が考える世界をより深みのあるものにしたい。いろんな思想・宗教・価値観・文化が共存する世界にしたい、バラエティある街並みやデザインであふれる世界にしたい、対立する人々がいる世界にしたい……」みたいな根源的で本質的な欲望があるみたいです。日常の経験もニュースも読書も映画鑑賞もとにかくすべて自分の箱庭の糧にしたい、という純粋な「知識欲」とはまた違った際限のない「吸い込み欲」。満腹中枢が破壊されているようだ。外の人から見たときにクオリティがあがるから、という他人の目を意識しての現象なのかな……とも考えたんですが、誰かが私の創作を知るという発想に乏しく、作品作りをせずに脳内妄想で完結していた時代からの話なので、そういうことじゃないんだろうなあと思ったり。せっかくなので欲望に乗っかるだけ乗っかって、インプットしてやりたいと思います。普段からいろんな作品に感動して「この作品のどこがよいと感じたのか?」を分析するのは大事、って創作論系の本にもよく書いてあるような。そういうかけらを日頃から拾い集めていたら、いざ自分の萌えを考えるときに「これだ!」というドンピシャな表現にたどりつきやすくなりそうな気がします(言うは易く行うは難し、熟練が必要そうだけど)。『ポーヨラ賢者奇譚』の制作中もある程度のインプット量を維持して、いろんな経験や作品に心を動かされていたいものです。


今年も残すところあとわずか、鬼滅の刃とBURN THE WITCHの上映も楽しみです。いろいろ観るで!