食べもののお話※『ラスト・ブルーマー ―時計塔の亡霊―』序盤体験版のネタバレを含みます

ふせったーにも投稿したけど、ラスブル関連の長文ネタなのでこっちにも貼っておきます。

フォロワーさん達の感想コメントを読んでいて思ったことをつらつらと書きます。

◇ラブの料理への反応について(没ネタ解説)◇

料理イベントは、選択肢の組み合わせ評価方式になっています。たとえばダシと具材の組み合わせがすごく良いと+5点、イマイチだと-2点のように、内部的には採点が走っていて、点数と具材によって成功(2種類)、普通(2種類)、失敗(1種類)になる感じ。

で、初期案では点数によってラブのコメントが変わったり、ある程度の点数以下だと「おかわり」を断ったり、というイベントにする予定だったんですね。でもこれ、私と過去の私でラブの解釈不一致もはなはだしくて、本当ちょっとゆるせなくなって消しました(何)。以下語ります。 いやなんかさー、ラブが料理がいつもよりまずくて怒るとか、おいしいからすごく喜ぶとか、そんなんありえるのかって思っちゃって。

仮に味覚麻痺がなかったとしてもだよ。マンガ(緑玉ノスタルジア)でちら見えしたけど、幼少期に置かれた環境を考えると、食材を「味の善し悪し」みたいな概念でとらえる発想はラブの価値観にまっこうからぶつかりそうだなって。 食事は楽しむためのものじゃなくて、生命維持のための義務なわけじゃん? おいしい=快につながる感情線も、まずい=不快につながる感情線も、切れちゃったんじゃないだろうか。味よりも安全性だよ。刺激が強かったら(辛すぎる苦すぎる)、悪くなった食べ物かもしれない=食べたらダメ、そうでなければ食べてもいい……みたいな。

それでも、今のラブならおいしいものを喜ぶくらいの感覚はあるんじゃない?とも考えたんだけど、おいしい食事だと刷り込まれた感覚で警戒しそう。だってたとえばサーカスで(あの扱いなのに)ある日突然おいしい食事出されたらそれ絶対なんか裏があるじゃん。この後なにがあるんだよって恐怖MAXじゃないですか、普通に考えて……。

味覚は鈍いけど、タニカの”いつもの味”は嬉しいと思う。味の善し悪しではなく、タニカがいつもの味の料理を提供した、という情報(事実)はなんとか感じとって、そこに手を伸ばして食べているのがラブ。 まあそういうわけで、ラブはプレイヤーさんの料理成功可否にかかわらず、おかわりは必ずする(タニカが作ったものを食べたいから)し、コメントはしなくなりました。

◇ラブの『わからない』と対アシルシル感情について◇

※ここからはセルフ二次創作者目線(ほぼ妄想)です。

感想で「ラブが味を『わからない』というのは誠実さ」という旨のコメント書いてくださった方がいて、首がもげそうになるほどうなずきました。同意すぎる。適当なことを言わないのがラブの最大級の誠実さ表現なんだと思います。

で、それについてちょっと考えたことなんですけど、ラブはこの『誠実さ』を誇りに思ってないような気がしたんですよね。 たぶんな推測だけど、「感情語彙をうまく扱えないからこれくらいしか誠意を示す手段がない」くらいの認識でやってるんじゃないか、と思ったわけです。もしそうじゃなかったら、森の小屋で再会したアシルが適当な言葉ではぐらかした時、もっとキレてると思う。あんなじゃれ合いみたいなテンションじゃなくて、無言で軽蔑してたと思うよ、もし本当にラブが『沈黙こそ正義』と信じてるとしたらね。

本当に本当の心底では、アシルがやってるみたいか軽い社交辞令も嫌いじゃないような気がする。でもそれは、「いつかは自分もそうなれたら」なんて性質のものじゃなくて、自分とは完全に無縁かもの(生涯かけらも持ちえない性質)だと感じているから、アシルに対してああいう態度になるんじゃないかな。タニカ関連の嫉妬は確実にあるが、アシルの人格についての嫉妬は少ない。

ただ薄い膜を通して見上げているような、そういう感覚なのかな。どうだろう。

これも過去に何人かの方が言われていましたが、ラブってこういうふうに内面を考察されるのすっっごい嫌いそうだよね。しかし我々は次元の壁のむこうにいるので、容赦なく切り込んでいきたいですね。

おしまい!